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マオリ語はアオテアロア(ニュージーランド)の島人、マオリ人の言葉です。映画『クジラの島の少女』のちょっぴり冷たそうな海の色に感動したみなさん、この太平洋言語を勝手に覚えて、どんどん使いましょう。


by moananui

1 まずは発音から

 マオリ語の発音は、日本語の話者にはとても簡単です。完全なローマ字読みでいいのですから。母音が5つ、子音が10。それでぜんぶです。

 母音はa, e, i, o, u 。つまり、ア、エ、イ、オ、ウ。ただしそれぞれが長く延ばされてアー、エー、イー、オー、ウーとなる場合があります。この長短のちがいで別の単語になったりしますから、これだけは最初から気をつけて覚えていきましょう。
 母音が長母音になるとき、マクロン(マオリ語ではトフ・トー tohu tö)をつけます。アルファベットの文字の上に、短い横線を引いて、長い音を表わします。このコンピュータではマクロンが書き表せないので、代わりにトレマをつけて表現することにします。つまりä, ë, ï, ö, ü です。あまりかっこよくなくて、ごめん。

 子音を記す文字にはh, k, m, n, p, r, t, w, ng, whがあります。日本語の話者が注意すべきなのは、わずかに4つ。
 rはスペイン語みたいな巻き舌音だと思ってください。そんなに強くする必要はないけど。
  tは舌先を上の前歯の裏に軽くつける感じで。「ツ」に近く聴こえることもありますが、強い音ではない。
  ngはいわゆる「鼻にかかった音」。「美しい日本語」と称して、助詞の「が」は鼻にかかった音にしよう、という話を聞いたことがあると思います。あれです。
 whは日本語の「ふぁ」風に発音してもいいし、英語のfのように軽く唇を噛んでもいいみたいです。地域差があるようです。
by moananui | 2005-08-02 08:04