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マオリ語はアオテアロア(ニュージーランド)の島人、マオリ人の言葉です。映画『クジラの島の少女』のちょっぴり冷たそうな海の色に感動したみなさん、この太平洋言語を勝手に覚えて、どんどん使いましょう。


by moananui

23 その他の親族名称

おばあちゃんが「クイア」、おじいちゃんが「コロ」、おかあさんが「ファエア」、おとうさんが「マトゥア」、ここまではすでに見ました。それ以外の親族名称をいくつか。

tipuna (tupuna) これはご先祖のことです。ただし1名のみ。複数形は
tïpuna(tüpuna)となります。このように、複数だと母音が長くなる場合がときどきあります。

matuaは「おとうさん」でしたが、
mätuaは「両親」。これはわかりやすいですね。

tamaは「息子」。そして
tamähine が「娘」。hine という単語が「少女」です。

単数複数でかたちがちょっと変わるものの例として
tamaiti は「子供」(1名)。
tamarikiは複数の「子供」。

「孫」はmokopunaで、(たぶん)単複同形だと思います。そのうち確認しておきます。

ちょっとおもしろいのが
teina
tuakana
「テイナ」が同性の年下の子、つまり兄にとっての弟、姉にとっての妹を表わし、「トゥアカナ」がその反対に同性の年上の子、弟にとっての兄、妹にとっての姉を表わします。

異性の兄弟姉妹の場合は、年齢が問題にされないのか
tungäne
tuahine
がそれぞれ「女の子にとっての兄弟」、「男の子にとっての姉妹」を表わします。

 面倒といえば面倒。しかし、おもしろい区別だと思いませんか?
by moananui | 2005-08-08 12:22