22 「ロンゴ」という不思議な動詞について
2005年 08月 07日
言語はどれもそれ固有の「世界の切り分け方」をもっているという考え方は、よく「サピア=ウォーフの仮説」という名で呼ばれています。虹の色を何色と考えるか、雪の種類をどう区別していくか。しかし、もっと根本的な動詞ですら、言語ごとにいわば守備範囲が異なっているようです。
マオリ語でぼくが不思議に思ったのは rongo という動詞。辞書を見ると、英語のhear, smell, taste にあたるとされています。そういえば日本語でも、「香りを聴く」といいますね。ロンゴは外界からの刺激のインプットを、ひとまとめにしているのでしょうか。
これがwhakarongo となると、英語のlistenだそうです。そしてwhakaは「〜にむかって」という志向性を表わす単語。訪れる音に注意をかたむけるのが、どうやらファカロンゴなのでしょう。
マオリ語でぼくが不思議に思ったのは rongo という動詞。辞書を見ると、英語のhear, smell, taste にあたるとされています。そういえば日本語でも、「香りを聴く」といいますね。ロンゴは外界からの刺激のインプットを、ひとまとめにしているのでしょうか。
これがwhakarongo となると、英語のlistenだそうです。そしてwhakaは「〜にむかって」という志向性を表わす単語。訪れる音に注意をかたむけるのが、どうやらファカロンゴなのでしょう。
by moananui
| 2005-08-07 20:38